ニュースリリース
「AI機能付きタブレット端末による点検支援技術」が
国土交通省「点検支援技術性能カタログ」に掲載
2022.09.09
製品サービス
株式会社イクシス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役Co-CEO:山崎文敬、狩野高志)は、2022年9月付で、当社の「AI機能付きタブレット端末による点検支援技術」が国土交通省「点検支援技術性能カタログ」(「性能カタログ」という)に掲載されましたことをお知らせします。
性能カタログに掲載された当社技術は、これまでに掲載された技術と合わせて4件となりました。
今回掲載された技術は、タブレット端末を使用して橋梁の撮影を行い、AI(人工知能)の活用により「ひびわれ」を計測することで、点検技術者が行う近接目視による点検を代替し、効率的な診断を実施することができるものです。
今後、当社は本技術の活用・推進により、近接目視によらない点検手法の普及を通じてインフラの点検・維持管理の効率化に役立ててまいります。
1.背景(定期点検要領の改訂)
近年、道路施設の定期点検の支援を目的とする新技術(「点検支援技術」という)を活用した効率的な点検の実施に対するニーズが高まっており、国土交通省では、点検支援技術を活用した効率的な道路施設の定期点検が可能となるよう、2019年2月に定期点検要領を改定しました。
改定定期点検要領では、定期点検を行う知識と技能を有する点検技術者の判断により、近接目視点検に代えて点検支援技術を活用した効率的な点検を実施することが可能(※)とされました。
※定期点検要領(2019年2月)では「定期点検を行う者が近接目視によるときと同等の健全性の診断を行うことができると判断した場合には、その他の方法についても、近接目視を基本とする範囲と考えてよい」とされた。
2.国土交通省による「性能カタログ」の整備と公募
「性能カタログ」は、定期点検で近接目視点検に代替して点検支援技術の活用を行う場合に、技術を円滑に活用できるよう、国土交通省がその性能値等をとりまとめ策定しているものです。
「性能カタログ」に掲載された技術を積極的に活用することで、近接目視による健全性の診断を代替し、近接目視による作業量を低減し合理化することが考えられ、「性能カタログ」掲載技術の活用が期待されております。
3.掲載された当社技術
■点検支援技術性能カタログ(令和4年9月)掲載技術一覧表(橋梁)より
技術名 | 分類 | 橋種 | 対象部位 | 技術番号(性能カタログへのリンク) |
---|---|---|---|---|
AI機能付きタブレット端末による点検支援技術 【新規掲載】 | 画像計測技術 | 鋼橋Co橋 | 上部構造(主桁、横桁、縦桁、床版等)/下部構造(橋脚、橋台、基礎) | BR010036-V0022 |
主桁フランジ把持式点検装置(Turrets) | 画像計測技術 | 鋼橋 | 上部構造(主桁、床版) | BR010004-V0222 |
ワイヤ吊下式目視点検ロボット(Rope Stroller) | 画像計測技術 | 鋼橋 | 上部構造(コンクリート床版) | BR010008-V0222 |
IoTカメラを用いた支承機能モニタリングシステム | 計測・モニタリング技術 | 鋼橋Co橋 | 支承部(アンカーボルト) | BR030006-V0222 |
4.今後の展開
今回掲載された技術は、今後当社が主催するセミナーや出展展示会において展示予定です。
当社は今後も、社会・産業インフラ向け「ロボット及び取得データ解析サービス」を普及させることで、インフラの抱える老朽化・熟練技能者減といった社会的課題の解決に貢献してまいります。
(参考:リンク先)
・国土交通省 リリース
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001586.html
・国土交通省 性能カタログ
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/
お問い合せ先
株式会社イクシス
神奈川県川崎市幸区新川崎 7-7
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