ニュースリリース
BIM/CIMとロボット連動による遠隔操作および遠隔監視、出来高管理一元化システム を共同開発
2020.09.17
お知らせ
株式会社イクシス(代表取締役:山崎文敬、狩野高志/以下、イクシス)は、鉄道工事等への遠隔技術の活用についてBIM/CIM(Building Information Modeling/ Construction Information Modeling)モデル*1とロボットの連動による、鉄道工事の現場の特異性(狭隘、夜間短時間等)を想定した遠隔操作および遠隔監視、出来高管理を一元管理できるシステムを開発しました。本システムによりBIM/CIMで計画された鉄道工事を、現場の実ロボットが遠隔にて作業し、またその出来高や出来形をBIM/CIM上で遠隔地にてリアルタイムに把握することが可能となります。今後、技術者・技能者が不足する建設工事において本システムを利活用することで鉄道建設工事の省力化を目指し、withコロナ時代におけるDX化を推進していきます。
1.開発した遠隔操作および遠隔監視、出来高管理一元化システム
今回、イクシスは鉄道建設工事における駅のプラットホーム建設を、ブロック積立工法とロボットによる遠隔操作により実現し、BIM/CIMとROS(Robot Operating System)を双方向に連携させることで、
a) ロボットの位置姿勢情報とBIM/CIMモデル空間との座標マッチング
b) BIM/CIMモデル空間での資材置場(始点)から建設箇所(終点)への資材運搬のルート設定
c) 指定された資材ルートからROS上でのロボットの行動計画生成および動作
d) ROSによるロボット動作および、ロボット動作により運搬された資材の位置姿勢情報のBIM/CIMへのリアルタイムでの反映
e) ロボットに搭載された現場カメラ映像のROSパッケージによるリアルタイム配信
f) 建設開始・停止等の操作および進捗率等のグラフィカルなユーザインタフェース
のシステムを完成させました。またこれらのシステムの有効性を確認するために小型試験機を開発しその有効性を確認しました。
*1国土交通省が推進するICTの全面的な活用により建設現場の生産性向上を図るi-Constructionの取組の一環。
2.今後の展開
今回、開発した遠隔操作および遠隔監視、出来高管理一元化システムをさらに拡張させ、実現場での同技術の有効性を確認していきます。
※尚、本開発は東日本旅客鉄道株式会社との共同開発となります。